新しい指導要領の時代が始まった今、現場に立つ者として、我々はどう歩めばよいのであろうか。私は、そのキーワードは「主人公」であると考えている。「主人公」とは、自ら求め、考え、判断して行動できるという意味である。「主人公」は、子どもたちの目標であると同時に、私たちの指針であり、理念である。そして、人生の道標でもある。教育改革の「主人公」は誰かと問われると、私は、子どもたちと直接向き合っている教職員一人ひとりであると答える。人を動かすものは、人である。以下に、学校をあげて改革の灯を点し続けようと実践努力している私たち日浦小中学校の歩みの一端を述べてみたい。
愛媛県松山市立日浦小中学校校長 武田峰紀