村松賢一・スピーチコミュニケーション通信 2009年12月号より。最近よく耳にする子どもの発達的観点を取り入れた「4・3・2」区分による「小中一貫教育カリキュラム」である。筆者が関わる練馬区でも,9年間を I 期(小1-小4。具体的な物を通して考える時期),II 期(小5-中1。論理的・抽象的思考へ移行する時期),III 期(中2,3。論理的・抽象的思考を着実に行う時期)に分かち,ハード(制度)の溝をソフト(カリキュラム)で埋める試みが進んでいる。こうしたカリキュラムが各地で開発されることが望まれるが,そこまで行かなくてもまだまだできることがあることを先日,静岡県沼津市で知った。
スピーチコミュニケーション教育研究所長(前お茶の水女子大学教授) 村松賢一