[研究会だより]「問い直そう!生活・総合の存在意義」-日本生活科・総合的学習教育学会第15回全国大会に向けて
小学校生活科・総合的な学習-教室の窓Vol.5 東京書籍 2006年4月発行
[執筆者]
富山県射水市立小杉小学校長 水上義行,文教大学教授,日本生活科・総合的学習教育学会会長 嶋野道弘
[本文より]
中央教育審議会の答申を受けて,最初の全国大会となる「とやま・射水大会」が,目前に迫ってきました。本大会の課題は,“生活科・総合的な学習の時間”の存在意義を問い直すことであります。生活科・総合的な学習の時間は,今日まで様々な議論の対象となってきました。ときには,子どもたちの「生きる力」をはぐくむ救世主として期待され,ときには,「学力低下」の元凶として攻撃を受けるなど,話題を独占してきた感があります。授業の最前線にいる教師の間でも,これほど評価の分かれる学習時間はありません。このような時期に,全国の同志の皆さんと生活科・総合的な学習を語り合うことは,日本の教育の未来を考えるまたとない機会と考えています。幸い,実践も揃ってきました。実践者,研究者の熱い思いが,次代を生きる子どもたちの力になることと思います。
東京書籍(株) 生活科編集部