[はじめに]
これまでの生活科の授業づくりでは,具体的な活動や体験を重視するという特質は生かされてきた。しかし,その中で児童が本来もつ好奇心を触発し,活動意欲や追求意欲を高め,自ら学習する児童の育成を視野に入れてきたかどうかは疑問が残る。そこで,好奇心をもち,自ら学習する児童を育成するためには,どのような体験活動と支援が必要なのかを次の2点から探っていきたいと考え,本主題を設定した。
(1) 児童と学習の対象との双方向性のある豊かな体験活動の設定
(2) 児童一人一人の学習の対象との情意的なかかわりをとらえる支援の在り方
仙台市立住吉台小学校教諭 木越研司