(本校は)岡山県南西部、井原市(人口約45,000人)のほぼ中心部にあり、創立157年の歴史を誇る。大儒阪谷朗廬を初代館長として全国に名前を轟かせた時代もあり、伝承の校訓「白鹿洞書院掲示」をかかげ数々の優秀な人材を輩出してきた。しかし、戦後40~50年の中には、生徒指導が困難な時期もあり、地域の信頼を徐々に喪失した。また、近年、過疎部では、少子高齢化の波が押し寄せ、歴史と伝統の存続に危機が訪れている。そこで7年前、学校創設時の様子を探り、学校存在の意義を明確にして、学校改革に着手した。現在、「伝統の品格」をテーマに掲げ、品格教育を土台とした学校づくり、地域に愛される学校づくりを推進中である。
岡山県私立興譲館高等学校校長 小谷彰吾