本校においては、中学書写の段階で古筆から抽出した字例をもとにした「平仮名の字源学習」と、それを発展させた「古筆の鑑賞学習」を実施している。したがって、高等学校芸術科書道では、「表現」を見据えたより発展的な鑑賞教育の形を目指している。学校教育の書写・書道教育における「鑑賞」を考えた時、「鑑賞教育」の必要性が叫ばれている状況に比して、「鑑賞」と「表現」との連動が確立されているとは言い難いのではないだろうか。以上のような観点から、「鑑賞」と「表現」との連動を目指し、その橋渡し的存在としての「臨書」の役割に注目した、本校において高校2年生を対象に実施した古筆、「針切」の鑑賞をめぐる取り組みを紹介したい。
千葉日本大学第一中学・高等学校 福井淳哉
A4判たて,5ページ
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