[本文より] 私自身,経験を振り返ってみると,小学校で英語の授業があるのは当たり前だと思っていました。れっきとした日本国内の学校ですが,ミッションスクールであったためか,校長がハワイ出身のアメリカ人のシスターであったためか,いまだにクリスマスの「ジングルベル」や「きよしこの夜」の歌詞は英語でしか知りません。一年生からひらがなと同列にアルファベットを習い,たくさんの異国の風習を体験させてもらいました。ただし,「How are you?」に対しては,自分の状態にかかわらず,つい出てくる条件反射の答は「I'm fine thank you,and you?」。滑稽な程です。簡単な会話を暗記してしゃべれることと,内容のある英語が使えることは別だと,つくづく思います。
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埼玉大学講師 結城千代子