[本文より]
私はボストン出身のアメリカ人です。初めて日本に来たのは1989年でした。16年前の日本は,現在の日本と同様,外国人を見かけるのは珍しいことではありませんでした。その頃,道を歩いていると,よく小学生に声をかけられました。挨拶は普通「ハロー」でしたが,何度か,なぜか「アップル!」でした。きっと,思い出せた英語の単語はそれだけだったのでしょう。
16年がたった今,小学生からの挨拶は少なくはなりましたが,まだときどきあります。りんごの挨拶も,たまにはされます。ただ,一つだけ大きく変わったことがあります。「アップル」だった発音が,「アポー」になったことです。
お茶の水女子大学附属高校 北野マグダ