[本文より]昨年の4月より,新しい学力観に基づいて改定された学習指導要領が本格的に実施されだした。その目玉は,言うまでもなく「総合的な学習の時間」の導入である。主旨は子どもたちの生きる力を育てるために,課題を見つけ自ら学び,考え,判断し,問題を解決する資質や能力を育てることであり,そのためには国際理解,情報,福祉,健康などの横断的な学習活動をするものとある。つまり社会を構成し運営にあたる一人ひとりが,何が問題であるかを見極める判断力をもっており,問題を解決するために共に考え,共に学ぶことができる資質や能力を備えるということだ。
NPO青少年国際教育促進協会理事長 坪谷郁子