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韻律のような客観的形式化が施された詩にくらべれば、小説や物語は日常的な言語形式からの逸脱度は少ないといえる。しかし、小説の言語は日常的な言語の延長線上にありながらも、独特なかたちで芸術的に組織されたものである。曖昧性 (ambiguity),アイロニー (irony),パラドックス (paradox) などの批評用語に代表される特徴ばかりでなく、レトリックとしての文彩 (trope) の技法が主要な問題のひとつになる。
山形大学名誉教授 金山等
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