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武蔵の国の武士・熊谷次郎直実は、敗走する敵を追跡し、敵の武将を探ねあてようとして、須磨の海岸まで来る。折から沖の船をめがけて、乗馬を海中に乗り入れた、武将らしい後ろ姿が目に入る。『平家物語』(巻第九)敦盛最後の場面である。
Kimio Sone
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