【本文より】前年度、生徒たちは教室の中で死刑制度について学び合った。前稿においては、この学びを現実の社会へと発信させる取り組みについて報告した。島根県弁護士会長をはじめとする県内の法曹関係者や、山口県光市母子殺害事件の被害者遺族である本村洋さんなどからの返信は、授業という枠を超えて生徒の学びに広がりと深まりをもたらし、生徒たちがあらためて考えを醸成させる機会となった。しかしこの実践をふりかえった時、いくつかの課題も明確になった。これらの課題をふまえた上で単元計画を再考して実践をおこなったが、その取り組みについて再度報告したい。
島根県津和野町立木部中学校 山本悦生