ニュ-サポ-ト高校国語vol.10(2008年秋号)
特集:高校国語科の「いま」と「これから」-古典編
[本文より]
大学で受け持っている講義に「漢字の文化史」という教養科目がある。文字通り、「漢字」という情報メディアが、四千年という長い年月をいかに生き抜いてきたのかを語る講義である。もっとも、甲骨文から現代のコンピュータ上での漢字の処理までを半期科目で詳細に語ることなど不可能だから、唐代あたりまでの大雑把な漢字の歴史を、現代の漢字事情を交えながら語らせてもらっている。
梅花女子大学文化表現学部教授 菅本大二