第2回(7月号)の中で述べたように,英語のアルファベットには「名前」と「音」があります。現行の学習指導要領のもと,私達日本人が中学の英語学習において最初に学ぶ「A=エイ」「B=ビー」はアルファベットの名前で,音ではありません。現代英語には約44の「音/音素」があると言われていますが,それがアルファベット26文字,約140の組み合わせによって表されます。この「文字と文字の組み合わせ」によって表される音声の仕組みを「音素システム」と呼び,4つの原則があります。
東海大学外国語教育センター 准教授 伊東弥香