エデュニュース-教育行政向け情報誌-
編集:東京教育研究所
東京書籍2008年7月作成
[本文より]
ほぼ3年がかりで審議・検討されてきた新学習指導要領が,改訂教育基本法の趣旨のもとに多少の修正が加えられ,去る3月28日に告示された。その後,移行措置の全容がすでに明らかにされている。この教育課程は,見方によれば多様な特色の取り上げ方があるのであろうが,これまでの「生きる力をはぐくむ」ことを基本理念に据え,基礎的・基本的な知識・技能の確実な定着と,これらを活用する能力の育成を主たる課題として構成されている。つまり,「学力の向上」に向けて大きくシフトされたと言ってよい。
白梅学園大学教授 村越 正則