[本文より]
与えられたテ-マは「新課程に思うこと」だが,ここではより広く,現在の日本の初中等情報教育について思うことを述べてみる。私はコンピュ-ティングと情報教育が「本業」だが,韓国語と中国語を多少習得していることの縁から,2006 年に半年間ソウルに滞在して韓国の情報教育を研究する機会を与えられた。着任して半月ほど経ち,最初の仕事として自分で用意していた,韓国政府の教育人的資源部(文部科学省相当)発行の最近の文書「初・中等学校 情報通信技術教育 運営指針」1)の日本語への翻訳を始めていたある日,滞在していた研究室の大学院生から「こんど国会にみんなで行くのであなたも来るといい」と誘われた。
ニュ-サポ-ト高校情報Vol.5 東京書籍2008年4月作成