―問題解決的な学習過程の改善と評価カードによる考えの交流を通して―
[本文より]これからの変化の激しい社会において,児童一人一人が主体的,創造的に生きていくために,自分なりのものの見方や考え方をもって判断し,行動できるようになることが大切である。このことを踏まえ,社会科の学習指導では,児童が社会的事象に進んでかかわり,そこから自分なりの社会的なものの見方や考え方を身につけるようにすることは,極めて重要なことである。しかし,地図,年表,統計などの基礎的資料を活用して,社会的事象を他の社会的事象と比較したり関連させたり,あるいは社会的事象相互の因果関係を明らかにしたり,その意味を自分なりに考えたりするということが苦手な児童が多い。このような実態を踏まえると,社会的事象に対してどのように考えたり判断したりするかなど,社会的なものの見方や考え方を具体的に指導する場面を学習過程の中に位置づけていくことが必要になってくると考えた。
群馬県境町立剛志小学校 清水賢治