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●図書紹介 小室信 『文明化した人間の八つの大罪』『生き方の研究』

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公開日:2007年01月25日
●図書紹介 小室信 『文明化した人間の八つの大罪』『生き方の研究』

●図書紹介 小室信 『文明化した人間の八つの大罪』『生き方の研究』

前宮城県仙台市立東二番丁小学校長 小室信

教育情報-教室の窓Vol.20

東京書籍 2007年1月発行



[『文明化した人間の八つの大罪』の紹介より]

コンラート・ローレンツ。この本は,彼がノーベル賞を受賞した年に初版が出版されたのであるから,今から33年前の1973年のことになる。翻訳本が出されると,日本でも広く読まれ,大いに話題となった。それは,文明化することは,人間のよりいっそうの幸せを約束するものと理解していたからであろう。しかし,文明という華やかな蔭には,さまざまな問題点が隠されていると指摘する。彼が挙げている8つの大罪のなかでも,教育に直接,そして深く関係しているのが,「感性の衰減による大人の幼児化」の問題である。「依存性の増大」と「耐性の衰え」を幼児化の2要素ととらえて考察しているが,この2つの窓を通して,現在の一部の保護者などに見られる大人の幼児化の実態を明確に視認できるようになるに違いない。現在,教育課題が次々と発生し,心ならずも,その対応に振り回されることを余儀なくされ,その対策に悩まされ,混乱している管理職の頭を,鳥瞰的な視野から整理してくれる一冊。


前宮城県仙台市立東二番丁小学校長 小室信

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