教室の窓「教育情報No.23」2008年1月作成
[本文より]
学力調査の結果が公表された。今後は,各学校がそれから何を学び,どのように子どもに返すか,学校の授業や指導体制をどのように改善・向上させるかが問われている。平成19年度全国学力・学習状況調査の目的は次の2点である。ア 全国的な義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から,各地域における児童生徒の学力・学習状況を把握・分析することにより,教育及び教育施策の成果と課題を検証し,その改善を図る。イ 各教育委員会,学校等が全国的な状況との関係において自らの教育及び教育施策の成果と課題を把握し,その改善を図り,併せて児童生徒一人一人の学習改善や学習意欲の向上につなげる。(「平成19年度全国学力・学習状況調査【小学校】調査結果概要」平成19年10月,文部科学省・国立教育政策研究所より。以下同様)これらを学校現場の視点でまとめてみると次の3点に絞られよう。●児童・生徒の学力・学習状況の把握●行った教育の成果と課題の検証,その改善●児童・生徒一人ひとりの学習改善や学習意欲の向上端的に言えば,学力調査の結果を生かす視点は「把握・検証・改善・向上」である。
前全国連合小学校長会長 寺崎千秋