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巻頭言「現場主義を生かす」

  • エッセイ
  • 学校経営
公開日:2006年03月02日
巻頭言「現場主義を生かす」

巻頭言「現場主義を生かす」



エデュニュース-教育行政向け情報誌-

編集:東京教育研究所

東京書籍2006年3月作成



[本文より]

文部科学省の官僚が全国各地の学校を視察し,学校現場の教員や保護者の声を直接聞くスクールミーティングが続けられ,その数が400校に及んだという。会場では,主として,ゆとり教育,総合的な学習の時間や学力低下に絡む授業時数の問題などについて,率直な意見交換があり,そのやりとりの場で,文部科学省の「現場主義」の考えが強調されていた。現場主義というと,中坊公平氏が森永ヒ素ミルク中毒事件や豊田商事事件で現場に通いつめ,現物を手に取って見て,被害者の方と寝食を共にされたという話を思い出す。現場の力こそ説得力があるという信念から,何度も通いつめて,見て,触って,話すことで,現場が生気を吹き込み,説く力を持たせてくれるのだということだった。

元渋谷区立大向小学校長 薩日内信一

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