[教育を考える-各界からのメッセージ]「野鳥のせかいへのパスポート」を子どもたちの手に
[本文より]
「あっ,カワセミだ!」「見せて見せて,本当だ,青くてきれい!」。一羽の野鳥を見つけた瞬間,望遠鏡に子どもたちが殺到し,口々に感動の声をあげる。ある子どもは持参の小さな双眼鏡で懸命にお目当ての鳥を探し,またある子どもは川に転げ落ちそうに身を乗り出している。コバルト・ブルーの羽を輝かせて水中の魚をつかまえる鳥「カワセミ」は,一瞬のうちに子どもたちの関心をひきつけていた。
財団法人日本野鳥の会普及室普及教育グループ 岡本裕子