教室の窓「教育情報No.23」2008年1月作成
[本文より]
最近「責任」の二文字がクローズアップされている。2006年に発覚した耐震偽装問題,2007年には食品の消費期限の問題と,次からつぎへとメディアをにぎわせている。消費者との約束,会社の信用問題,製造者としての責任等,徹底した安全・管理へと,今生きる源である衣・食・住の安全について問われ,社会問題に発展している。責任には,言うまでもなく多種多様な場面での責任がある。また,約束も日常のなかでよく使われ,時としてそれが責任問題として表面化し,社会問題を起こすことがある。教育現場でも,さまざまな問題でその責任を問われる。不登校,学力の低下,いじめ,子どもの自殺など,学校や教育委員会でも期待されている役割を十分に果たすように努力している。にもかかわらず,なかなか解決策が見当たらずに問題が起きているのが現状である。また,子どもに対しての接し方がわからない親,家庭における躾を放棄する親も存在する。あげくの果てには学校に責任を転嫁する無責任な親もいる。これらの問題に対して,学校の責任,先生の責任,保護者の責任,教育委員会の責任など,学校教育における責任だけでも多種多様にわたる。
元神奈川県PTA協議会副会長 細谷政幸