[本文より]
いまから8年前,現在中学3年生になる長女が小学校に入学してはじめての参観日に出席したときのこと,学校と保護者の変わりように私は驚愕した。教室には,椅子に座っていられないほど落ち着きのない子どもたちの姿,またその子どもたちにニコニコ手を振って応える親。制服姿の子どもたちに対して,今どきファッションや遊び着姿の親。しかもガムや飴を口にしながら参観している者までいる始末。この光景を目の当たりにしたとき,それまでは懐疑的だった「学級崩壊」や「教師の自殺」といった問題が,はじめて身近に現実のものとして受け止められるようになったのでした。
前福島県PTA連合会会長 小松良行