[本文より]教育界は今,大きな変革期にある。2000年12月の教育改革国民会議最終報告に立脚して新しい中教審が2期4年間の議論を展開し,この2月に第3期中教審がスタートしたところである。その中でさまざまな形での規制緩和が進められ,国から教育委員会に各種権限の委譲がなされただけでなく,学校現場の自主的主体的な教育的取り組みを可能にし奨励する枠組みづくりへの改革が着実に積み重ねられてきている。教育の世界のこのような潮流は,それぞれの学校を個性ある生き生きとした教育の場に変革していくうえで,大きな追い風となるのではないだろうか。
中央教育審議会委員,兵庫教育大学長 梶田叡一