[本文より]
「学級編制」とは,一つの学級の児童・生徒を効果的に教育活動を展開するための継続的な集団に組織するための制度的なあり方を示す用語である(教育的な見地からは「編成」という言葉が使われる)。この用語が法規ではじめて使われたのは,1891(明治24)年の「学級編制等ニ関スル規則ノ事」においてで,尋常小学校は70人以下と定められた。以後,いろいろな変遷がみられるが,第二次世界大戦後は1948(昭和23)年の学校教育法制定に伴い,同法施行規則により,小・中学校の1学級の児童・生徒数は50人以下を標準とすること,学級編制は原則として同学年の児童・生徒で編制することが定められた。
●焦点解説●30人学級実現への胎動
放送大学教授・埼玉学習センター所長 あらいいくお 新井郁男