巻頭言
これからの道徳教育への期待
夢,希望,確かな未来
[本文より]
不透明な時代。不安は尽きない。だからこそ確かな未来を求めて,子どもの教育に目が向けられる。そして,学力の育成。その学力も,社会の変化に主体的に対応できる知識や技能が強調されている。
確かに,それらは重要である。しかし,何かが足りない。未来を生きていくのは,子どもたちなのだ。子どもたちの幸せ感と一体となったところに,それらの知識や技能の獲得がなければならぬ。それには,何が必要か。いうまでもなく,人間としての心の育成である。
昭和女子大学教授 押谷由夫