教室の窓「教育情報No.23」2008年1月作成
[本文より]
「特別活動」は戦後の新教育において「自由研究」からスタートし,教育課程に位置づけられて発展してきた教科以外の教育活動である。一人ひとりの子どもの心身の調和のとれた発達を支え,個性を伸ばすなど,人間形成に深く寄与してきている教育活動であり,その教育的意義は不変である。いわゆる教科指導とは一味違った教育的な役割を有していることを忘れてはならない。すなわち,多くの友だちと共同で行動する集団活動や多様な体験活動を通して,自らの個性を伸長したり,人間関係のあり方を学びながら社会性を体得したり,豊かな自己実現を図るための能力を身につけたりすることである。
東京農業大学教授 渡部邦雄