[特集・基礎学力を育てる学習問題づくりの指導](総論)定型知,教養知,科学知の育成と学習問題づくり
岩田一彦(兵庫教育大学大学院教授)
小学校社会-教室の窓Vol.6(2006年1月発行)
[本文より]
現在の教育界の主流は,基礎・基本の重視である。1990年代初頭のイギリスにおけるナショナル・カリキュラムの制定,アメリカ合衆国におけるナショナル・スタンダードの提示などは,その具体的表れである。英米では,これらの基礎・基本を組み込んだ教科書,カリキュラム,授業設計が盛んに行われている。わが国もこの流れの中にある。基礎・基本の習得には,どのような学習問題に子どもが取り組んでいくのかが大切なポイントになる。本稿では,基礎・基本の設計,基礎・基本を支える知識,育てる知識と学習問題づくり,の3点から述べていく。
兵庫教育大学大学院教授 岩田一彦