[本文より]
高度情報通信社会の進展とともに,学校教育においても,コンピュータやインターネットなどの活用をとおして,高度情報社会に主体的に対応できる能力,すなわち「情報活用能力」の育成が重要視されるようになってきている。とくに小学校段階においては,低学年(第1・2学年),中学年(第3・4学年)ならびに高学年(第5・6学年)と,発達による変容や個人差が大きいことから,それぞれの段階に応じた指導を十分に考える必要がある。また一方で,中学校や高等学校につながる情報教育の基盤の育成といった役割も担っており,情報教育の学習内容には細心熟慮の必要がある。
広島大学大学院教育学研究科教授 山本透