[本文より]教師の将来性はスタート時から3年以内で決まるといわれることがある。この時期は教職についた最初のころの,いわば混迷期から抜け出して,しだいに教師の仕事にたいする理解が深まってくる期間にあたる。人によって時期に多少のズレはあるだろうが,自分の直面している課題の本質も見えてこようし,自己の立場を客観視できるようにもなってくる。この時期に自己の方向性を見据えて研修をスタートさせなければ,教師としての資質を磨く機を逸してしまうということだろうとおもわれる。
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山形大学名誉教授 金山等