[本文より]現在,学習指導要領改訂に向けての審議状況が報じられている。教育内容に関する改善点の中で注目されることの一つに,小学校高学年において総合的な学習の時間とは別に「外国語活動」(仮称)を週1コマ程度確保することが挙げられる。小学校段階で外国語にふれたり,体験したりする機会を提供することにより,その後の中等教育で,コミュニケーション能力を育成するための素地をつくることがねらいとされる。さらに,これまで「聞く」「話す」に重点を置いた中学校では,今後,「聞く」「話す」「読む」「書く」という4技能のバランスが配慮され,さらに高等学校では4技能の統合・発信力の向上などの視点から科目構成が見直しされる。
弘前大学 小嶋英夫