英語-教室の窓Vol.9 2007年1月発行より。政府の進めてきた構造改革の結果,学校教育にも様々な影響が現れてきている。日本の学校制度は,敗戦後の昭和22(1947)年以降はずっと6・3・3・4制で,義務教育は小学校から中学3年までと一貫してきた。見直すべき時機もあったはずだが,政治家は教育問題には触れたがらない傾向があった。ところが,最近は憂うべき事件が多発するようになって,2006年9月に発足した安倍政権もまず教育問題を取り上げざるを得なくなっているが,早急に解決すべき問題は山積している。
筑波大学名誉教授 浅野博