[巻頭言]Multicompetenceとしての言語教育
千葉大学教授 大井恭子
英語-教室の窓Vol.9
東京書籍 2007年1月発行
[本文より]
2006年9月の内閣改造で就任した伊吹文部科学大臣が,就任まもなく「小学校英語の必修化は必要ないのではないか」という発言をしたことで,巷にまた小学校英語に関する論議がしばし渦巻きました。伊吹大臣は「小学生は英語よりはまずは日本語をしっかりと」というお考えであると伝えられました。しかし私は,こうした「英語」vs.「日本語」という二項対立的な考え方しか存在しないのは残念なことだと思います。
千葉大学教授 大井恭子