[本文より]
平成15年10月の学習指導要領の一部改訂により,学習指導要領の「基準性」が明確にされた。そこでは,児童生徒一人ひとりの実態などに応じて学習指導要領の規定にかかわらず指導することも可能であるとしており,各学校では,この趣旨を踏まえ,地域の実態や各学校の実情,建学の精神などを生かし,各学校の教育目標に応じた適切な教育課程を編成・実施することができるようになった。すなわち,児童生徒一人ひとりに応じた個別指導,特に補充学習を想定することや,より発展的な学習を展開することも可能になった。
愛知教育大学教授 吉田淳