[小中関連教材の研究 理科学習の環境づくり]
理科学習の環境づくりについて
[本文より]
新学習指導要領の理科の改訂の基本方針では,小中学校を通じて,児童生徒が自然に親しみ,目的意識をもって観察・実験を行うためには,これまで以上に学習内容を自然体験や日常生活と関連づけた指導を行うことが重視されている。例えば,小学校の理科学習では,児童が校庭にある野草観察園に行って,野草の葉を食べている昆虫の様子を観察したり,そこに生息する昆虫を捕まえたりする活動である。また,中学校の理科学習では,日常生活の中に使われている形状記憶合金や高吸水性ポリマーなどの新素材に触れたり専門家から話を聞いたりして情報を集め,その結果を生徒どうしで発表したり話し合ったりすることである。
九州女子短期大学教授 加藤尚裕