小学校・中学校理科-教室の窓Vol.9 2007年1月発行より。惑星の数が9個から8個へ,冥王星降格,教科書書き換えへと新聞やニュースで大きく取り上げられた今回の騒動。義務教育で惑星を含めた太陽系について学ぶ唯一の場である中学校理科の授業は,どう考えていくべきであろうか。冥王星は惑星ではなくなったので,海王星までを太陽系として教えれば済むと考えればいいのだろうか。いや,今回の騒動は新しい太陽系像を生徒に伝える絶好の機会であると考える。さらに,科学の進歩によって新たな事実が生まれたケースとして大いに話題にし,科学,学問を追究していくことの大切さとして生徒に伝えるべきであると考える。そのようなことを踏まえ,生徒にどんな指導をしていけばよいのか。科学の面白さを伝えるためにはどんな工夫が必要なのか,いくつか考えてみた。