[スロベニア]ポストイナ、撮影年月:2006年5月7日、撮影場所:スロベニア・ポストイナ。スロベニアには、石灰岩で覆われたカルスト地形が多く、地下の流水が長い年月をかけ、石灰岩を浸食することによって生成した鍾乳洞が多く見られる。これは首都リュブリャナの南西約40Kmにある「ポストイナ鍾乳洞」の様子である。ヨーロッパ最大の規模を誇り、年間80万人に及ぶ見学客が訪れる。洞窟は総延長27Kmに及び、その生成は10万年ほど前からと推定されている。見学可能なのは入り口から約5Kmまでの部分。見学者はまずトロッコに乗って洞窟を2Kmほど走り、そこからガイドに従って約1時間半の見学コースを歩く。鍾乳石や石筍は岩石の成分やその他の生成条件によって色や形が微妙に異なり、たいへん興味深い。ポストイナ鍾乳洞の南方30Kmにも同様の規模を持つシュコシャン洞窟群があり、こちらは世界遺産にも登録されている。
神奈川県 野町亘