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「かかわり」のなかで学ぶということ(寺崎昌男)

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公開日:2004年04月07日
「かかわり」のなかで学ぶということ(寺崎昌男)

巻頭言「わたしの社会科」
「かかわり」のなかで学ぶということ
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[本文より]

ある経済学系大学の教授が記している。

同僚と2人で経営学入門講義を行う際,導入の後,教授たちはその大学のある市街に学生たちを放す。「市内を回って,この市にはどんな問題があるか,発見してくること。その解決方法をグループで検討し,発表すること」。学生たちは喜んで出かけ,環境,交通,産業その他さまざまな問題を見つけだし,生き生きと討議する。なかには「ここを変えればいい」と行政機関に提案に出向き,すげなく応対されて「日本にはあんなものわかりの悪い行政機関もあるのか」と憤慨し,それを議論のテーマにする学生も出てくるという。「総合的な学習」の大学版である。 「何だ,地域学習のやり直しだ」と思われる小・中・高現場の方々もあるかもしれない。だが日本の大学には「地域貢献」が改めて要求されている。その観点からも大変示唆的な試みである。教授は次のように書いている。


東京大学名誉教授・桜美林大学名誉教授 寺崎昌男

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