「せんだいむかしばなし」(編集:せんだいむかしばなし編集委員会 発行:株式会社宝文堂)に掲載されている一話 再話 小野和子
[本文より]昭和のはじめのころまで,仙台で「はな花ぶち淵こん昆ぶ布」ともてはやされた,波のおび帯のように重くてねっとりしたうまいこん昆ぶ布があった。仙台の人たちは「仙台の花淵昆布」とよんで,じ自まん慢のたね種にしたものだが,昆布の生まれざいしょ在所はしちがはま七ケ浜のはなぶち花淵にあり,そこにかた語りつた伝えられるこんな話がある。
むかし。七ケ浜ににら山ちょうじゃ長者というたいそう※なぶ分げん限しゃ者がいて,むす息こ子ひとりもっていた。
この民話は,読み聞かせや語りの種としてご活用ください。また,小学校国語2年の単元「むかし話のおもしろさを-かさこじぞう-」や,3年「読書のまど-世界の民話を読む」などで,関連資料としてご利用いただけます。
株式会社宝文堂 せんだいむかしばなし編集委員会