「せんだいむかしばなし」(編集:せんだいむかしばなし編集委員会 発行:株式会社宝文堂)に掲載されている一話 再話 庄司幸栄
[本文より]むかしは,四月になると,どこの家でもみそをつくったもんだった。やわらかくにた豆(まめ)のあっついどごを,ポカポカとついていると,ほんとの餅(もち)のようにねばってくる。それをまるめてみそ玉(だま)というのをつくった。よその土地のは,てんまりのようにまんまるだけど,岩切(いわきり)のは,背(せ)の低(ひく)いとんがりぼうしのようだった。
この民話は,読み聞かせや語りの種としてご活用ください。また,小学校国語2年の単元「むかし話のおもしろさを-かさこじぞう-」や,3年「読書のまど-世界の民話を読む」などで,関連資料としてご利用いただけます。
株式会社宝文堂 せんだいむかしばなし編集委員会