「せんだいむかしばなし」(編集:せんだいむかしばなし編集委員会 発行:株式会社宝文堂)に掲載されている一話 再話 小野和子
[本文より]むかし。小田原のあたりに,いたずらきつね狐がおった。若い女にば化けておひゃくしょう百姓をさそったり,やまぶし山伏さんをこ肥えだ溜めに落としたり,木の葉のおかね金でだんごを買いにきたり,そりゃ,わるさばかりしておった。このうわさをきいたみやまち宮町の若い魚屋さんが,「そんなべらぼうなことがあるか。人間さまが狐になぶられるなんてー」と息まいて,塩釜へ魚の仕入れに行った帰り,小田原までやってきた。
この民話は,読み聞かせや語りの種としてご活用ください。また,小学校国語2年の単元「むかし話のおもしろさを-かさこじぞう-」や,3年「読書のまど-世界の民話を読む」などで,関連資料としてご利用いただけます。
株式会社宝文堂 せんだいむかしばなし編集委員会