筆者の勤務する兵庫県立芦屋高等学校(以下「本校」という)は,旧制芦屋中学を前身に60年を超える歴史を有する伝統校であるが,少子化をはじめとして本校を取り巻く社会的環境は大きく変化している。例えば,近隣校の廃校・改編・校区の変更などによって伝統校の進路実績などさまざまな面で厳しい状況に直面しつつある。こうしたなかでいっそう活力のある学校体制の構築,とりわけ進路指導の活性化のため,2年前に導入された「総合的な学習の時間」をうまく進路指導とリンクさせ,この時間を「キャリアデザイン」と称してより充実した進路指導を目指して活動している。
兵庫県立芦屋高等学校 犬飼建治