[本文より]
武(芸)術の起源は,相撲の原型とも言える『古事記』にある“力競べ”や『日本書記』にある“桷力”などの原始徒手格闘にある。そして,この徒手格闘から派生した“柔術”は,
○ 戦国(鎌倉)時代の合戦用に工夫された「鎧組み討ち」と,
○ 江戸時代の太平の世に発達したとされる「平服柔術」に大別される。
柔術の“術”とは,
○ 「わざ」や「技術」という意味の他,
○ 「てだて」や「方法」という意味も含有する,
いわゆる勝負本意の意を示している。
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Kimio Sone