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平成3年4月,思いがけなく,本校相撲部の監督に就任。
当時の相撲部は,前任部長が体調を崩され,放課後の指導にも支障をきたし,練習も生徒の自主性にゆだねられており,ただ公式戦を消化するだけという最悪の状態であった。
そこで,監督就任にあたって,次のことを生徒に義務づける。
一,時間厳守:「日直当番」や「清掃」などで遅れる生徒は,事前に申し出る。
一,部活動への全員参加:「体調不良」や「通院」の場合も,原則として見学する。
練習内容としては,まず基礎体力の養成に重点を置き,
◎四股(片足を上げて強く踏み込む動作)
◎鉄砲(土俵の四本柱に向かい,平手で相手を勢いよく突き飛ばす動作)
◎擦り足(土俵上を又を割って進む動作)
この三つの動作を各20回5セット計100回のメニューを消化することから始めた。
監督就任後,公式戦(初戦)までの練習期間がわずか一か月であったが,幸い相撲部員(二年生七名)はみな素直な生徒たちであり,私の拙い指導にもよく従い,まじめに練習に取り組んでくれた。
そして,地域ブロック大会県予選会に臨み,団体戦においてN高校を3勝2敗で降し,第3位となる。
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Kimio Sone