[特集2:20年度新刊図書教材『フェイバリット英単語・熟語〈テ-マ別〉コ-パス3000・4500』]コ-パスと単語集-新しい語彙学習のカタチ
ニュ-サポ-ト高校英語Vol.8(2007年秋号)
[本文より]
今回,『フェイバリット英単語・熟語〈テ-マ別〉コ-パス3000・4500』という新しい単語・熟語集を世に送り出すことになった。初めて東京書籍の編集部の方がこの企画を持って来られたとき,「投野先生といえばコ-パス(=目的を持って大量に収集・電子化された言語資料体)。先生の発想で,新しい単語・熟語集を作ってください。」と言われた。単語・熟語集はもうマ-ケットに数多く出回っており,そのどれもがいろいろな工夫をこらしている。今さら何か新しい視点を盛り込めるのだろうか,と少し不安に感じながら,企画段階で主要単語集をいろいろ比較してみた。その結果,コ-パスを使えばもっとよくなると思えるいくつかのポイントがあった。ここでは,私なりに考える英単語学習のツボと単語・熟語集のあり方をお話しながら,今回の新刊単語・熟語集の独自性をお伝えできればと思う。
東京外国語大学准教授 投野由起夫