[本文より]高等学校における英作文といえば従来,和文英訳が主に行なわれてきています。しかし,この和文英訳の練習では学習者が自分の考えや主張を英語で書き直すことは困難になるように思われます。これを克服するために,White&Ardnt(1991)によれば,「書き手は起案,構造化,草稿,焦点化,評価,見直しの各段階を前後しながら書き進めていくのがよい。」としています。本稿ではこの書き手による起案,構造化に焦点をあてて自由英作文の具体的な指導方法を提案してみたいと思います。
愛知県立新川高等学校 平林健治