[本文より]
関係代名詞の用法で,非制限用法のwhichが「句,節,文またはその内容を先行詞にする」というのはよく知られた用法である。例えば,学習参考書『BIG WAVE高校総合英語』(東京書籍,2003)では,「非制限用法のwhichは,句・節・文を先行詞とする場合がある」と述べ,Jim tried to open the door, which he found impossible. という例文を挙げ,「whichは,to open the doorを指している」と説明している。本稿では,このような用法のwhichが文中でコンマの次に現われるのではなく,文頭に来る用例を紹介し,この用法が進化し発達していることを紹介したい。
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兵庫県立星陵高等学校 大西博人