[本文より]シャーロック・ホームズの宿敵が,犯罪界の帝王であるモリアティ教授(Professor Moriarty )であることはホームズファンならだれしもが知っています。彼についてはさまざまな作品で触れられていますが,ほとんどが間接的にしか言及されていません。 モリアティ教授については,おもに『最後の事件』(The Final Problem),『空家の冒険』(The Empty House 1905),『恐怖の谷』(The Valley of Fear 1914)などの作品のなかで述べられています。このうち,『最後の事件』では,ホームズがスイスのライヘンバッハの滝でモリアティ教授と取っ組み合い,2人ともに滝壺に落ちていく場面が描かれています。また『空家の冒険』では,死んだはずのホームズが生き返って復活するお話になっています。今回はモリアティ教授がどんな人物か,どんな悪事をしたのか,そのあたりから見てみましょう。
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兵庫県立芦屋高等学校 犬飼建治