[本文より]インド英語に対するプレーターの批難に真っ向から反発したのがインド出身の英語学者カチュル(Braj B. Kachur)である。1) 彼はまずプレーターの説を理論的にも怪しく実証にも欠けると批判し,彼の態度をフランス的な「言語純粋主義」,あるいは「言語不寛容主義」と断じた。さらに彼は,プレーターの‘Seven attitudinal sins'を挙げていちいち反論を試みている。(このフレーズは,‘the Seven deadly sins'をもじっていることは言うまでもない。
山形大学名誉教授 金山等