ニューサポート高校英語Vol.6(2006年秋号)より。第2言語習得理論の関心は依然統語論が中心です。最近ではMRIなどを利用した大脳生理学的な研究の知見も加わり,言語の獲得の仕組みを説き明かす理論はどんどん精緻化,細分化しています。語彙に関しても,コンピュータを利用したBritishNational CorpusやThe Bank of Englishなどの大規模コーパスが出現し,言葉の現在の様子をほぼリアルタイムで知ることができるようになりました。これまでになく「語彙」にも関心が集まってきています。
筑波大学附属高等学校 橘俊一